雪深い飯山市で農業を中心に活動するA型事業所
長野県飯山市で、2016年9月1日、県内ではじめて行政が誘致し、100%農福連携事業を行う株式会社フジすまいるファーム飯山が開所しました。
当初は、県境に近い飯山市照岡の閉校した岡山小学校でした。
現在は登録者数17名で、2026年4月1日より、圃場集約型の生産性を目的とし、飯山市木島で本格的な農業経営を目指します。
地域での就職が難しい障がい者等を雇用し市内遊休農地を利用した、坂井芋、フキ、枝豆、銀杏、野沢菜等の生産、販売をしています。
愛媛県松山市の主に四国で展開しているスーパーマーケットの株式会社フジのグループ企業でもあります。
すまいるtaro(地域活動支援センター)の誕生
しかし、就労継続支援A型事業所の経営は、年々難しくなってきており、経営を見直さなければならない場面もありました。
その中で、なるべく関わった多くの障がい者を救いたいという柳施設長の熱い思いから、地域活動支援センター『すまいるtaro』は誕生しました。
例えお金は貰えなくても、地域で必要とされる人になってほしいという願いから、子どの食堂や、地域おこし協力隊の支援もしています。
2022年7月1日に開所し、誰もが働いて生きていける場(居場所)づくりを目指し、工賃なしの基礎的事業と工賃が発生する機能強化事業が用意されています。
フジすまいるファーム飯山の目的
農業を通じて・人・企業、繋がる人々みんなが笑顔になれるそんな企業を目指しています。
生産活動の中には、施設外就労も行っており、農繁期における農家の人出不足の解消にも貢献しています。
また、地元の製造業の組付け、包装、行政からはトイレの清掃等も受託し、地域の様々な活動をしている法人と連携もしています。
てんだい(手伝い)衆とのコラボレーション
飯山市農業再生協議会には、農繁期に不足する労働力を提供するために、短期農業ヘルパーを紹介するしくみがあります。
それは“てんだい倶楽部”と言い高齢者中心で、地元の人からは“てんだい衆”と親しみを込めて呼ばれています。
雪深い飯山市での農業経営の農繁期は、想像を絶するほど忙しくなり人出が足りなくなります。
“フジすまいるファーム飯山”では、枝豆や野沢菜、坂井芋の収穫作業を中心に8~10人ほど“てんだい衆”にサポートをお願いしています。
地域に愛される事業所を目指して
“てんだい衆”のみなさんと、お話をする機会を得ました。お互いの自己紹介から、ディスカッションに移りましたが、お互い冗談を言い合ったりして、仲間で楽しく作業をしている様子が分かりました。
また、障がい者と一緒に作業をすることによって、気づきがあり、学ぶことがたくさんあったと教えてくれました。作業が出来る、出来ないということではなく、人の個性として特長を掴みながら作業することが大切と仰っておりました。
障がいがあっても、本当に一生懸命、働いている利用者、支援するスタッフのために、何か良い補助金はないのでしょうか、と相談までされました。
今回来たのだから、これからは、枝豆、野沢菜、とうたち菜とそれぞれの時期にも是非作業を見に来て、いい補助金があったら紹介してくれとのこと…。
“フジスマイルファーム飯山”は、確実に“てんだい衆”に愛されていますね。
シナのモノがたりより
シナのモノがたりと“フジすまいるファーム飯山”の出会いは、10年以上も前に遡ります。
利用者の中には前職から知っている人もいて、元気に通っている姿を見て、安心します。柳施設長は、会うたびに利用者さんの境遇や、それに関わる人のお話を愛情たっぷり語ってくれます。
スタッフはもちろん、地域の人々にも愛される“フジすまいるファーム飯山”の商品は、人と人が支え合いながら育てた地域の実りです。